橘玲『臆病者のための億万長者入門』、山崎元・岩城みずほ『「お金」の考え方このままでいいのか心配です』
大分久しぶりの更新になりました。
最近更新されていなかったのは、お金に関する動きがなかったからです。
GW前のKindleセールを利用して買っていた本のうち2冊を消化しました。
1冊目は橘玲著『臆病者のための億万長者入門』です。高齢者層(やその手前にいる層)に対して、保守的な運用をするための情報を提供しています。
おっと思った記述としては、
●インデックスファンドについて、下がっている時に買い、株価が戻ることで儲けるものだという指摘(暴落を待って、株価が回復するまでドルコスト平均法で分散投資をすることを勧めている)
●楽観・悲観・破滅シナリオにおいて、最初は普通預金をおすすめしている点
市場は複雑系なので予測は出来ないものの、複利を強調してすぐに投資を勧める言説もありますが、資金を持っておくことが重要であると思いました。私の場合はNISA口座での投資をしているのですが、暴落リスクを負わないような投資法ではないということは意識しようと思います。
2冊目は山崎元・岩城みずほ著『「お金」の考え方このままでいいのか心配です』
対談形式で柔らかく家計について話す本。
気になった記述としては
●山崎氏はドル・コスト平均法を否定していること
もっとも、これは「ドルコスト平均法なら安心」というような言説を否定するものです。株価が落ちている時に資金を投入して買う方が資金を増やすには効率が良い局面があるというのはその通りですね。
●働くことを否定できない=運用に頼れない・貯蓄の必要性についての指摘
これも分かってはいるのですが、がっかりする話ですね…
社会で苦しむ猿としては早くリタイアしたいのですが、楽を求める気持ちが失敗のもとなのでしょう。
●キャリアについて、
28歳までに業種・分野を決め
35歳までに他人に説明できる実績を残す
45歳にその後の人生の過ごし方を決める
という指針
私は社会に出るのが遅いため、年の割に経験が浅いのですが、まずは35までに実績を残さないといけないようです。
しかし、市場価値をあげるというのは厳しい面もありますね。メジャーな分野にいると転職はしやすいと思われますが、専門性をつけるためにはニッチをとりたいという気持ちがあります。
●女性は、相手選びにおいて、食事まで1/5、キスまで1/10、さらになんらかのストーリーがあるときに発展があるという指摘
本当にそうか?という気もしますが、議論のテーマとしても面白い指摘です。
結婚相手が人生にとって重要というのはその通りであって、かつ、どのような人が良いかという条件の絞り込みが難しいこともあって、この点は考えると憂鬱になりますね。
これらの本は目新しいことが沢山述べられている本というわけではありませんでしたが、読みやすく、記述に沿って自分の考えを整理するのに有用でした。
ひとまず、社会に戻ってお金を得て、資金を得ることが必要であることを確認し、GW開けに備えようと思います。