本多静六『私の財産告白』

学者でありながら、「再現性のある方法」で財を成した、ということで何回か紹介されているのを目にしていたので、本書を手に取りました。

確かに、投資を行う為、貧乏を自ら克服するという決意等は節約の心得として参考になります。

ただし、この人が財を成した原因として、秩父辺りの山林を買っていたところ、戦争により材木需要が高まり、めっちゃ儲けたという話があり、再現性なくね？と思いました。

私もいつか秩父や山梨に山を買って、遊びたいなぁ…

固定資産税とか考えると、滅茶苦茶無駄なので、妄想に留まるのですが…

他にも、本業の助けになるアルバイトの勧め等は現代で言えば、副業で稼ごう！という話とも被り、面白いですね。

「努力即幸福」というのが著者の教えであり、ピューリタン的なストイックさが逆にお金を産むのかと思わされるところがありました。